睡眠時無呼吸症候群だと糖尿病の発症や合併症のリスクが上がる?

シーパップ
糖尿病

昼間にひどい眠気に襲われることはありませんか?
今回は睡眠時無呼吸症候群(SAS)について記事にしたいと思います。

睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、その名前の通り、寝ているときに呼吸が止まってしまう病気です。

「Sleep Apnea Syndrome」の頭文字をとって、「SAS(サス)」といわれます。
医学的には、睡眠中に生じる10秒以上の気流の停止(気道の空気の流れが止まった状態)を無呼吸とし、「閉塞型ないし混合型無呼吸が繰り返され、しばしばいびきを伴い、睡眠の分断により過度の日中の眠気を伴う病態」と定義されています。診断基準としては、「一晩7時間の睡眠中に、30回以上の無呼吸を認める」あるいは、「1時間あたりの睡眠中の無呼吸数が5回以上」あるとSASの診断となります。

無呼吸になりやすい人

大人になってから太ると、舌も太るらしく、また首回りの贅肉などで、
気道をふさぎ、やはり肥満の人は無呼吸になりやすいようです。

また以外にも、
実は太っている人だけでなく、顎が小さかったり、小顔の人は無呼吸になりやすいようです。

男性と女性では、男性のほうが無呼吸になる人が多いんだとか。
それには、男女の太り方(特徴)の違いがあり、女性は下半身が太るいわゆる洋ナシ体系型の肥満になりやすく、それに対し、男性は上半身にお肉がつきやすいリンゴ体系タイプの肥満が多いからだそう。

 

睡眠時無呼吸症候群と糖尿病の関係

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の人は、糖尿病を発症しやすいと言われています。

肥満により首回りなどの贅肉が呼吸を妨げ、無呼吸になる=肥満だから糖尿病になる。
ということも考えられますが、実は、「SAS自体が糖尿病を起こす」ことも分かってきているそうです。
ですので、無呼吸症候群の人は、肥満でなくとも糖尿病発症のリスクが高くなるとのこと。

糖尿病との詳しいメカニズムはまだ解明されていないものの、SASでみられる「間欠的低酸素血症(低酸素状態と正常な酸素状態が交互に繰り返される現象)」と、無呼吸状態から呼吸が再開するときの「覚醒反応(脳が覚醒した状態)」が糖代謝の異常と関連すると推測されています。

この2つが繰り返されることで、交感神経の亢進、インスリン抵抗性悪化につながり、2型糖尿病の発症リスクを高めると考えられています。

また、すでに糖尿病のかたでは更に血糖値が悪化しやすくなり、合併症である糖尿病性網膜症も進みやすくなるそうです

我が家では

実は我が家の糖尿夫もSASです。

付き合ったときはすでに、発症していました。
とはいえ、本人は無呼吸であるという状況に、まだ気づいていない状況です。

糖尿夫(睡眠中)
・・・(息してない!)
らん
起きて~(気になって眠れず)

隣で寝ている夫の呼吸がとまっていることに気づき、驚いて、なんども起こしたことも!
すぐに病院へいき、無呼吸症候群と診断されました。

無呼吸の間は、溺れているような首しめられているような、苦しい夢をみて起きるなんてこともあるそう。息が止まっているので、きっとそんな夢をみるのでしょうね。

糖尿夫
息が止まって、そのまま死ぬなんてことは
医者
苦しかったら本能で起きるから、大丈夫ですよ~!

お医者さんに相談したら、こんな回答が返ってきたそう。
とはいえ、酸素がいきわたらないことにより、さまざま病気を発症しやすくなったり、車の運転時の眠気で事故を起こしてしまうなど、結果、死亡率が上がるのかも知れません。

夫の場合、随分まえからSASだと思われ、昔、車の運転中にあらがえない睡魔に襲われ、あわや事故!なんてヒヤリとした経験も実はあったそう。。。いままで何事もなくてよかったです。

我が家の夫は、小顔で顎が小さいタイプ、そして顎から首回りに結構ぜい肉がついています。
まさに、無呼吸症候群になりやすい特徴を兼ね備えています。

それから数年後に糖尿病も発覚するわけですが、「肥満、無呼吸、糖尿病」のトライアングルで、それぞれが影響し合ってしまったのだと思います。

無呼吸かどうかの検査方法

我が家の場合は、一晩入院し、呼吸の状態を細かくチェックし、SASと診断されました。
もう、10年以上前のことです。

現在は(もしかしたら当時もあったのかも?)、入院せずに、自宅でも簡易的に検査できるタイプがあるようですね!

いざ入院となると、仕事や日常生活の影響を考えると、よほどの自覚症状がない場合は腰が引けてしまいそうですが、自宅で検査できるなら「もしかしたら無呼吸?」という段階でも、気軽に医療機関を受診できそうです。

治療について

治療として、一般的なのは、シーパップ(CPAP)ですね!
「Continuous Positive Airway Pressure」の頭文字をとって、「CPAP(シーパップ)療法:経鼻的持続陽圧呼吸療法」と呼ばれます。

酸素吸入マスクのような機械をつけて、眠る方法です。(トップのイラスト参照)
寝ている間の無呼吸を防ぐために気道に空気を送り続けて気道を開存させておくというもの。
呼吸が止まっていると、空気の送風が強くなっているように感じます。

他に、軽度の場合はマウスピースや、また気道をふさぐ部位を取り除く外科的手術といった治療法もあるようですが、このシーパップが閉塞性睡眠時無呼吸タイプに有効な治療方法として現在欧米や日本国内で最も普及している治療方法だそう。

CPAP装置を医療機関からレンタルして使用するのが一般的だそうで、我が家もレンタルしています。
※マスクなどの消耗部品は定期的に交換され、また本体も交換されたこともあり保守管理など行ってもらっています。
その為、月に一回病院を受診しています。

CPAPに、睡眠時の呼吸のデータ~きちんと使えているか、呼吸は止まっていないか等~が蓄積されているので、そのデータを取り出し、通院時に先生にチェックして頂きます。

基本的に対処療法となりますが、痩せて無呼吸が改善されたなどあれば、シーパップから卒業なんてこともあるのかも知れませんね。

「本を読んでいたら寝落ちしてしまった」などの「ついうっかりCPAPの付け忘れ」すると、次の日の体調に随分影響を及ぼすようで、旅行等にも必ず持参するようにしています。

さいごに

先日、夫の会社の人が、仕事中に睡魔に襲われるようで、夫が無呼吸の検査をすすめたら、やはりSASだったとのこと!それで、シーパップを使い始めました。最初は違和感あり、起きたらシーパップを外してしまっていた、なんてこともあったようですが、夫のアドバイスもあり?最近では上手に使えるようになった、なんて話していました。良質な睡眠となり、体調も快調のようです。

その方も、どうやら糖尿病だったようでして。。

肥満体系ではないようなのですが、やはり関連性があるのかな?なんて感じた一幕でした。
糖尿病の方もそうでない方も、「もしかして?」と思ったら、自宅での簡易検査もあるようですので、どうぞ医療機関を受診なさってくださいね!

 

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らん

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糖尿病の夫をもつ妻です。 血糖値コントロールや糖尿病についての 情報についてシェア・情報交換できればうれしいです。

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